Dear nelsodos

2025/04/23 22:35


創作に悩みがある時、

未来に不安があるとき、

人生に躓いたとき、

必ず読み返す手紙があります。


それは、

私の人生を変えた女性との文通の手紙


時期はちがうけど、彼女と私は

ヨーロッパの国々を旅した過去があり

偶然と言えないほど同じ町に滞在し

同じ街が好きでした。


私がイギリスの小さなeast bourneという

街を訪れた事を伝えると、

彼女からの返信はこのようなものでした。


「未来、、

なんて言葉を使うと、

私が老後に計画しているのは、east bourneに住むことなの。なんなら、あの場所なら私は骨を埋めてもいいわね、、


あの場所は、うーん。

すべてのものが曖昧に、でもはっきりと含まれている場所のような気がする。


至高の雰囲気だね、本当。


だってだって、

あの海は、本当にいろんなものを連れ去ってしまうそうだもの。


海岸にどんどん小さな波が侵食してきて、

人々から色んなものを吸い込んでいくの。


やがて、波はどんどんと引いていき、

すべてがなくなっていく。


でも、また満潮がきて、

それらを人々に戻してくる。


文章に携わっていた彼女だからこそでてくる

繊細で詩的な表現の数々


それは、今も色褪せず

私をときめかせてくれます。


大切な想い出は

いつも青白い光の中


蚕のまゆのように

ホワホワしていて

強く握ると消えてしまう


これが、

Dear nelsodosの世界観です。


いや、

彼女が紡ぐ文章の世界かもしれません。


大切な想い出を

一つ一つ思い出しながら


目に見えない世界を想像し創造する。


私に、もっと文章力があればなぁ。。

と悔やむ夜


今夜はもう少し、

過去の記憶に浸ります。